【コラム】vol.17 新磁(にじ)「コスモ」

新磁(にじ)『コスモ』

ラテン語で「宇宙」を表す”Cosmo”から名を付けた『コスモ』。
形状は紫紺と同じく、リムクーププレートと鉢形のクーププレートの二型をラインナップ。

名前の通り、夜空や星雲を切り取ったかのような白味を帯びたブルーが特徴。
OHASHIブランドらしく、色の入り方はそれぞれ異なります。

新磁の開発初期に出来たモデルではありますが、初めて見た瞬間は美しさのあまり、しばらく食い入るように鑑賞した覚えがあります。それぐらいに引き込まれる世界観を持っています。

ベースの濃色は一見すると黒のようにも見えますが、実際には非常に暗い藍色。
エッジなどに若干のグリーンを感じられます。

ただ、この藍色が実に厄介で、まるで鏡のように周囲が映り込むため、見たままを写真に収めるのが困難というカメラマン泣かせな一皿でもあります。

しかしながら、ここが真っ黒だと淡いブルーとハレーションを起こして一体感が損なわれるし、ツヤがないとこの高級感が得られない。

やはりそう考えると、この濃い藍色がベストな組み合わせだと言えるでしょう。

液状だった釉薬が窯の中で焼かれる、ある一瞬でガラス質の被膜に変わり、まるで宇宙のような世界を映し出す

熱いので直に見ることは出来ませんが、なんだか小さな宇宙の創生を垣間見ているような感動があるのだろうな、などと想像しながら、今日も惚れ惚れと手にします。

 

ぜひお手に取って見ていただきたい一品です。

 

フードスタイリング
レストランエール/銀座