【使用感にこだわったプロ仕様カトラリー】Samurai(カトラリー)のご紹介

『Samurai(カトラリー)』のご紹介

少し前に先代の大橋厚男社長が手掛けた『すずり石プレート絆』について触れました。

『すずり石プレート』は、器のプロとしてフードシーンのシフトする先を見据え、それまでとは全く違う事業への挑戦から始まり、紆余曲折がありつつも、形にするまで諦めない執念とも言える熱意が、人と人とを結び付けて生まれた器。

発売から10年近く経つ今なお、多くのご支持をいただける背景には、大橋社長の純粋なまでの熱い想いが裏打ちされているからだと思います。

 

実は他にも大橋社長が開発を手掛け、今も販売され続けているロングセラー商品があります。

それがプロ仕様のカトラリーである「Samurai(サムライ)」です。


カタログなどで色々なカトラリーを見ると、それぞれの違いがデザインの差程度にしか感じられませんが、選定する上で重要なのは「持った時のバランス感」や「口当たりや抜けのなめらかさ」などの実に感覚的な要素です。そして、販売する立場としては悩ましいことではあるのですが、残念ながら見た目では良し悪しの推測をしにくいのが実際です。

今日ではお洒落なデザインの商品も多く売られていますが、実際に使ってみると中にはヘッドが重くて持っていると疲れる、手の中でくるくる回ってしまって料理に集中できない、といったものも散見されます。*

使うだけなら何でも良いのかもしれませんが、「料理」と「それを口にするゲスト」との間をつなぐ役割を持つカトラリーは、突き詰めれば味にさえ影響するため、もはや「料理の一部」と言って差し支えない重要な要素だと言えます。

※そういったカトラリーが一概に「使いにくい」というわけではありません。手との相性もあります。

大橋社長が「Samurai」を作る上で特にこだわったのが、バランスなどの「使用感」。

しっかりグリップできる太さや厚さを持ち、それでいて重すぎも軽すぎもしない。持った時にグリップやヘッドのどちらかに重心が偏らず、安定している。ナイフで切る時にはしっかり力が伝わり、繊細な鋸刃が肉の繊維や魚の身を潰さずに切り離す事ができる。スプーンも引っ掛かりなく、スルリと舌を抜ける。

書けば基本的なことのようですが、手に持つ道具だからこその難しさもあり、開発はトライ&エラーの繰り返しだったことは想像に難くありません。

しかしながら、そのように丁寧に考え抜かれたこのカトラリーは設計から20年近く経つにも関わらず、今なお一線級のホテルやレストランから篤い支持をいただいています。

 

また当時としては珍しい、左利きの人でも使えるユニバーサルデザインである点もポイント。

通常、ナイフなど左右非対称なアイテムは、左利きの人が使う場合には何かしらの制約を受けることが多いとされますが、Samuraiは利き手の左右を問わず使う事が出来ます。

こういった配慮は左利きだった大橋社長ならではかもしれません。


ラインナップはフルコースに対応できるよう、ディナーからデザートまでフルラインナップを揃えています。(ミラー仕様のみ)

中にはエスプレッソ用のミニスプーンやマドラーとして使える長いスプーンなんていう珍しいアイテムも。

 

スラリと長いグリップは、一般的な国内向けカトラリーと比べると少し長めのバランスになっています。

これは洋食器でありながら和食のシーンでも違和感なく使えるように、という意図があったようです。今でこそ一般的ではありますが、装飾のないシンプルなグリップも当時としては非常に斬新なものでした。

また、ヘッドに打たれた刻印も実は珍しいポイント。クリストフルの銀食器などに見られるディテールですが、国産のカトラリーではあまり類を見ません。シンプルなデザインに良いワンポイントを与えてくれています。

見逃しがちな部分ではありますが、こんな細かな部分にもやはりこだわりを感じる事が出来ます。


(左から)マットブロンズ、マットゴールド、ブラック、マットシルバー、サテン、ミラー

現在は、基本のミラー仕様の他にツヤ消しの「マットシルバー」や表面加工を施した「ブラック」「マットゴールド」「マットブロンズ」、さらには装飾を施した「ダマスカスパターン」などの派生モデルも販売しています。

バリエーションのご紹介はまた別の機会に。


大橋社長のモットーであった「一番古くて、一番新しい」。

それを体現するかの如く、この先もずっとスタンダードであり続ける、優れたプロダクトだと思います。

ぜひ実際に使ってみていただきたい一品です。


※オンラインストアでも取り扱っております。

https://ohashijapan.com/collection/samuraiseries.html