【飛沫防止パネル】いまこそ見直したい感染症対策パーティション1

<いまこそ見直したい感染症対策パーティション>

山梨県で作られた飲食店の感染対策認証制度、いわゆる「山梨モデル」をベースに、各都市とも足並みを揃える形で飲食店の再開に向けた動きを見せています。

これによって、これまで店ごとにバラつきがあった飛沫防止パネルの高さや席の間隔などの基準が明確に示された形となり、これを満たすことが目下、飲食店に求められる課題となっています。

今回はその中の「新しい3種の神器」の一角たる『飛沫防止パネル』について、今一度特徴をまとめ直したいと思います。


<アクリルパネル>

透明度の高さが特徴で、美観に優れる事から『プラスチックの女王』などと呼ばれることもあるアクリル樹脂。飛沫防止パネルの素材としては最もスタンダードなもので、多くのお店で使われているかと思います。

アクリルパネルの特徴は透明度の高さが生み出す『圧迫感の無さ』。思わず設置しているのを忘れてしまうほど、周囲に溶け込んでくれます。透明度だけで言えば、窓ガラスなどの一般的なガラスより上とされます。

 

一方で、実は『高濃度アルコールとの相性が悪い』という欠点があります。消毒用に使われるアルコール(いわゆるエタノール)の多くが含有率70〜80%と非常にアルコールの割合が高い配合になっていますが、これがアクリルの組織内部までアルコールが浸透することで割れを引き起こします。こういった化学的に割れる作用を「ケミカルクラック」と呼びます。

アクリルであればどの箇所でも起こる現象ではありますが、特に力や熱などの応力が掛かった箇所が起こりやすいとされます。具体的には溝や切り込み、穴、溶着などの加工を施した箇所などがこれに該当しますので、コの字の切り込みに差し込んで組み立てるタイプなどは割れやすいと言えます。

しかしこの時勢の中、消毒をしないわけにはいきません。そんな時には『次亜塩素酸水』など非アルコール除菌剤を使ってください。中性洗剤などでも良いのですが、拭き跡が残る可能性があるのであまり推奨はしません。

ちなみに湿気にも弱く、薄いものは空気中の湿気(+日光などの熱も複合して)で反ってしまう場合があります。梅雨時には特に注意が必要です。

 

OHASHIで取り扱っている『アクリルパネル』はこうしたことに配慮して、最低限の加工だけで作るようにしています。アルコールの使用はそれでもおすすめしませんが、万が一かけてしまった場合でもある程度耐えられるようになっています。

ラインナップは台までアクリル製のスタンダードタイプはもちろん、安定性を高めた金属製の脚のタイプもご用意しています。このタイプはテーブル上に設置するのはもちろん、パネル下が空いているのでレジ前などに置いてカルトンの受け渡しなどにもご利用頂けます。

またスタンドタイプだとテーブルが狭くなるといったお声にお答えして、テーブルに固定できるクランプユニットをご用意しました。席間が狭いお店などはスタンドタイプのパネルだと肘やバッグなどが当たって倒れる不安がありますが、固定にすることでこのリスクを軽減できます。


※上画像は合成イメージです。

<塩ビパネル>

アクリルと並んで透明な樹脂としてよく用いられるのが『ポリ塩化ビニール』、通称『塩ビ』です。

水道の配管から壁紙、ビニールレザーなど様々な用途で使われている身近な樹脂の一つだと言えます。ただ、アクリルと比べるとやや紫色がかった色味で、透明と言っても透過性は低め。飛沫防止パネルの選択肢にあまり上らないのはそんなイメージがあったからかもしれません。

しかしながら、塩ビには『アルコールで消毒できる』というメリットがあります。アクリルの項目で除菌は次亜塩素酸水などでとしましたが、アルコールは速乾性があるのも強みの一つ。割れるリスクを気にしながら使い続けるより塩ビに変えてしまうのも一つの手だと言えます。

また塩ビはアクリルと比べると素材自体に粘り気があるので『欠けや割れに強い』という特性があります。ケミカルクラック以外にも落としてしまったりして割れるケースが多いようですが、こうした物理的なトラブルにもある程度対応してくれる強みがあります。

ただし、塩ビにも『熱に弱い』という弱点があります。アクリルがおよそ100℃ぐらいで変形しだすのに対して、塩ビは65〜85℃程度から曲がり始めます。例えば鉄板の前などの熱が掛かりやすい場所に設置する場合は一度試してみることをおすすめします。

 

塩ビパネルは後述のワイヤーガードやスタンドパーティションに使われている他、アクリルパネルと同じサイズのものをラインナップしています。先の通り透明度はそこまで高くないので、基本的には半透明のプライバシータイプを標準としています。


次回はより機能に特化した特殊なタイプをご紹介いたします。先数年は標準となる設備だと思いますので、是非お店に合った商品をお選びいただきたいと思います。


※各自治体で補助制度を設けている場合がございます。必要な伝票のご用意などのお手伝いも出来ますので是非ご活用ください。(2021年6月4日段階)