【コラム】オリジナルティースタンドを作る②<色のカスタマイズ>

オリジナルティースタンドを作る②<色のカスタマイズ

当初は一部のティーハウスや高価格帯ホテルのみの扱いだったアフタヌーンティーメニューですが、今ではすっかり定着し、行事のようにファミリーで楽しむようなスタイルも見られるようになりました。
space
これに合わせて、ティースタンドもオリジナルのものを使いたい、というお問い合わせが増えてきました。
そこで、今回から数回に分けて、オリジナルティースタンドを作る流れについて触れたいと思います。
第二回は「折りたたみ式ティースタンド」の色に関連するカスタマイズをご紹介。

『折りたたみ式ティースタンド』のレギュラーラインナップはマットブラック、マットシルバー、ピンクゴールドの3種
いずれのモデルもどんな色の器と合わせても馴染みやすいよう、ツヤ消しの仕上げになっています。
この商品の特徴のひとつとして、『塗り替え/塗り直しができる』という点が挙げられます。
この特性を上手く利用すると、修繕をしながら長く使えたり、お店のイメージに合わせたカスタマイズができたり、ということができます。

ポイント① 【 同じ色で塗り直しをしてメンテナンス 】

このスタンドは、自動車や家電などにも使われるような強固な塗膜を持つ『焼付塗装』という方法で塗装されています。とは言え、日頃使っていると陶磁器が当たったり、折りたたみの時に可動部が擦れたりすることで傷付いたり、剥がれてしまうことがあります。
space
こういった際には、『塗り直し』を行うことができます。
長く使って少しスレ感が出てきたと思ったら、化粧直しをしてあげるだけで新品同様に生まれ変わります。傷付いたものを捨てて新品を買うよりエコノミー&エコロジーだと言えますね。

ポイント②【 違う色で塗り替えてリニューアル 】

①の応用で、同じ色に塗り替えるのではなく、『違う色に塗り替える』ことができる場合があります。
space
お店のコンセプト変更に合わせてリニューアルを図ったり、夜のハイティーの開始に伴って持っている内の何台かを塗り直したり、という要領で、メンテナンスとリニューアルを兼ねることもできます。
※ピンクゴールドは他2つと工程が違うので、ピンクゴールド以外への塗り替えはできません。
※色味によっては別途塗料を調合する費用が発生することがあります。

ポイント③【 色+取っ手のカスタマイズ 】
ここまでは、既にスタンドをお使いの方を前提としたお話でしたが、もちろん新規でお作りする際にカラーリングを変えることもできます。
せっかくなので、前回ご紹介した架空のスイーツブランドの事例を使ってカラーリングを行うシミュレーションを行ってみましょう。
前回のコラムでは、ロゴをモチーフにトップパーツを付け替えるカスタマイズを行いました。
今回は、カラーリングを変えてもっとレモンケーキに合うスタンドにしてみたいと思います。
色味を絞る方法はいくつかあります。
ひとつはロゴなどに使われている色を参考にする方法。こういったものはCI(コーポレート・アイデンティティ)に基づいて決められるので、何かしらの意味があってその色が選ばれています。ブランド性を強く打ち出すのに有効です。
もうひとつはお店の内装を参考にする方法。使われている装飾やパーツの色味や雰囲気に合わせて色を選ぶ方法。ティースタンドはお店の雰囲気を作る什器に近いアイテムなので、お店の雰囲気に合わせるのはとても重要なポイントです。
今回は内装を参考にする方法にしてみます。
実在しないブランドなので、お店のイメージは生成AIに作ってもらいました。よく見ると棚の上の装飾や窓際のテーブルの脚が変ですが、とりあえず雰囲気はこんなイメージで良いでしょう。「レモン」というとパキッとした黄色を想像しがちですが、少し淡いくらいが逆に「甘酸っぱさ」を感じられますね。
この場合、お店に使われている色味は概ね「レモンイエロー」と「ホワイト」の2色でまとめられているのが分かります。
構成色をそのまま参考にするか、合いやすい色を使うと馴染みやすいでしょう。
壁紙の反射で少し黄色い色味が乗ることを考慮してシミュレートしてみました。
左から、「ホワイト」「クリームホワイト」「イエロー」「ライトグリーン」の4色をチョイス。
もはや好みの問題になりますが、何となく無難なのは「ホワイト」「イエロー」、少し際立たせたいなら「ライトグリーン」も良いかもしれません。
合わせるお皿との相性もあり、もし定番の白磁の器だとすると「クリームホワイト」だと少しくすんで見えてしまうかもしれないし、「ホワイト」だと埋没しそうな気がします。ツヤ消しホワイトだとまた違うかもしれませんね。

最終的には、「ライトグリーン」を選んでみました。

このように、手を掛けてあげれば既存のスタンドをベースにしても十分にオリジナルのティースタンドを作ることができます。

事例のように、お店に合ったアイテムを一緒に創り上げるお手伝いをいたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。


本記事に関するご連絡は以下までお願いいたします。

https://www.ohashi-web.co.jp/contact/

\ SNSでシェア /